作曲家、音楽プロデューサー。「カリテプリ音楽工房」代表。 1958年大阪生まれ。2004年『悲しい涙は流さない』(あべさとえ)、2006年『Deep Blue』(国土交通省「熊野川オリジナルソング大賞」)、2007年『幻のキャバレー』(メイ)、『誓い』(庄野真代)、2012年『ヒマワリ』(丸石輝正)、2013年『NHK BOSAI体操』、2016年『おともだち2000年』(京都府)など。
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年末の大掃除はいざエンジンがかかるまでは、
おっくうな気分を振り払うのに苦労をするものだ。
今年はふと思いついて、
チャイコフスキーの交響曲5番をかけてみた。
ベートーヴェンでも、
ワーグナーでもいいのだが、
誰もが知ってる派手なクラシックをBGMにすれば、
作業がはかどるのではないか、と考えた。
どんぴしゃだった。
ムラヴィンスキーが指揮する5番はテンポが速く、
ダイナミックレンジが大きく、
奏者の一人ひとりに緊張感のようなものがみなぎっている。
音楽の奔流に押し流されながら、
とにかく手足がよく動くから、
4つの楽章が終わる頃には、
あらかた目標を達成することができていた。
ぼくたちが子供の頃は、
クラシックは「ええしの音楽」だった。
社会的な階層の目印となるようなところがあって、
愛好家もそのことを承知していたのではないだろうか?
文化的な防護壁の向こう側に安住しているように見えた。
自分はそのような場所とは無縁の存在だと感じていたから、
クラシックというジャンルそのものに反発していた。
シャンパンやブランデーをたしなむ人の音楽だった。
居酒屋の住人の音楽ではなかった。
ジャズやロックのような、
反体制の音楽に傾斜していく人々は、
みな似たような印象を抱いていたのではないだろうか?
それは半分当たっていたかもしれないが、
半分何かを見失っていたような気もする。
弦楽四重奏というフォーマットを使って、
オリジナル曲を演奏するようになり、
ジャンルの区別というものが無意味であるばかりでなく、
しばしばコミュニケーションの障害になることが分かってきた。
過激な反体制の音楽にも、
きちんとクラシックの遺伝子は組み込まれている。
逆にクラシックの奏者が新しい音楽のアイデアを拒絶したら、
音楽の歴史は進化の歩みを止めることになる。
居酒屋の住人もたまにはシャンパンやブランデーを楽しめばいいし、
サロンの会員が赤ちょうちんを体験するのもいいだろう。
それぞれに発見があるんじゃないだろうか?
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