作曲家、音楽プロデューサー。「カリテプリ音楽工房」代表。 1958年大阪生まれ。2004年『悲しい涙は流さない』(あべさとえ)、2006年『Deep Blue』(国土交通省「熊野川オリジナルソング大賞」)、2007年『幻のキャバレー』(メイ)、『誓い』(庄野真代)、2012年『ヒマワリ』(丸石輝正)、2013年『NHK BOSAI体操』、2016年『おともだち2000年』(京都府)など。
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水泳の達者な人は、
ほとんど水しぶきを上げずに泳ぐことができるだろう。
無駄な動きでエネルギーを浪費することがないから、
最小限の力で距離や速度を稼ぐことができる。
傍目にはとても静かな光景に写ることだろう。
うまい人が書いた文章にも、
ひんやりとした静けさが宿ることがある。
同じことが映画にも当てはまることを、
濱口竜介監督の「寝ても覚めても」を観て感じた。
画面の隅々まで支配したつもりでいても、
映画はどうしても偶然を写してしまうから、
いい意味で臨場感が生まれるし、
たいていの場合は雑然とした場面が生まれるものだ。
ところが濱口監督の「寝ても覚めても」は、
たまたま猫が動いたような場面であっても、
何かの仕掛けがあったんじゃないか、
と思わせるくらい、
整然と画面が構築されていた。
こうしてポスターをながめていると、
まったりとした恋愛映画を見せられそうだ。
文学的な意匠を凝らしたラブロマンスであれば、
即刻劇場から逃げ出そう、
と中腰で見はじめた作品だったが、
演出力のある監督の手にかかると、
日常生活がいかに起伏に富んでいて、
人間の感情がいつもさざ波を立てていることに気付かされる。
細部に目を凝らしさえすれば、
恋愛もホラーになり得ることを教えてくれる作品だった。
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