作曲家、音楽プロデューサー。「カリテプリ音楽工房」代表。 1958年大阪生まれ。2004年『悲しい涙は流さない』(あべさとえ)、2006年『Deep Blue』(国土交通省「熊野川オリジナルソング大賞」)、2007年『幻のキャバレー』(メイ)、『誓い』(庄野真代)、2012年『ヒマワリ』(丸石輝正)、2013年『NHK BOSAI体操』、2016年『おともだち2000年』(京都府)など。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 12月 | ||||||
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
- 2018年12月 (11)
- 2018年11月 (7)
- 2018年10月 (15)
- 2018年9月 (14)
- 2018年8月 (1)
- 2018年7月 (17)
- 2018年6月 (11)
- 2018年5月 (17)
- 2018年4月 (18)
- 2018年3月 (20)
- 2018年2月 (17)
- 2018年1月 (15)
- 2017年12月 (20)
- 2017年11月 (21)
- 2017年10月 (21)
- 2017年9月 (21)
- 2017年8月 (20)
- 2017年7月 (20)
- 2017年6月 (22)
- 2017年5月 (24)
- 2017年4月 (22)
- 2017年3月 (22)
- 2017年2月 (22)
- 2017年1月 (23)
- 2016年12月 (25)
- 2016年11月 (26)
- 2016年10月 (23)
- 2016年9月 (25)
- 2016年8月 (26)
- 2016年7月 (25)
- 2016年6月 (25)
- 2016年5月 (25)
- 2016年4月 (25)
- 2016年3月 (18)
- 2016年2月 (25)
- 2016年1月 (27)
- 2015年12月 (26)
- 2015年11月 (26)
- 2015年10月 (27)
- 2015年9月 (27)
- 2015年8月 (28)
- 2015年7月 (29)
- 2015年6月 (26)
- 2015年5月 (27)
- 2015年4月 (26)
- 2015年3月 (27)
- 2015年2月 (24)
- 2015年1月 (29)
- 2014年12月 (26)
- 2014年11月 (26)
- 2014年10月 (26)
- 2014年9月 (26)
- 2014年8月 (26)
- 2014年7月 (27)
- 2014年6月 (25)
- 2014年5月 (27)
- 2014年4月 (25)
- 2014年3月 (30)
- 2014年2月 (30)
- 2014年1月 (26)
- 2013年12月 (26)
- 2013年11月 (26)
- 2013年10月 (27)
- 2013年9月 (24)
- 2013年8月 (23)
- 2013年7月 (25)
- 2013年6月 (25)
- 2013年5月 (28)
- 2013年4月 (26)
- 2013年3月 (27)
- 2013年2月 (27)
- 2013年1月 (27)
- 2012年12月 (30)
- 2012年11月 (31)
- 2012年10月 (36)
- 2012年9月 (27)
- 2012年8月 (26)
- 2012年7月 (28)
- 2012年6月 (22)
- 2012年5月 (24)
- 2012年4月 (23)
- 2012年3月 (21)
- 2012年2月 (21)
- 2012年1月 (20)
- 2011年12月 (16)
- 2011年11月 (19)
- 2011年10月 (17)
- 2011年9月 (20)
- 2011年8月 (23)
- 2011年7月 (21)
- 2011年6月 (22)
- 2011年5月 (22)
- 2011年4月 (22)
- 2011年3月 (25)
- 2011年2月 (25)
- 2011年1月 (20)
- 2010年12月 (16)
- 2010年11月 (10)
- 2010年10月 (8)
いくらアイドルが身近な存在になったとはいえ、
AKB48の「会いに行けるアイドル」というコンセプトは斬新だった。
秋元康さんが実現させたアイデアは、
それまでのビジネスモデルを根底から覆すような迫力があった。
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」の勢いが止まらない。
いまや社会現象となったこの作品の存在は、
日本の映画界におけるAKB48ではないかと思えてならない。
消費者(観客)がジャンルを育てた、
という意味での出自の共通性も興味深いものがある。
映画は、何だかんだ言っても遠い存在だった。
近くで撮影が行われることがあっても、
俳優部は鉄壁の守りに囲まれて、
手の届かない存在であることを誇示されたものだった。
出演者に話しかけたり、
一緒に写真を撮ったりするなどあってはならないことだった。
何よりも映画制作は、
予算の配分のされ方が部外者には理解のできないところがあった。
企画がとおり予算が3千万円集まったとすると、
その内1千万円は(問答無用的に)広告宣伝費に充当されるのだった。
3分の1はあらかじめインサイダーに分配され、
真水は残りの3分の2しかなかった。
映画制作の現場が苦難に満ちているのは、
しわ寄せがそこに集中するからだった。
「カメラを止めるな!」が画期的だったのは、
3百万円と予算が小さく、
広告宣伝費に回せるゆとりがないから、
予算のすべてが制作費に充当された。
現場の士気が上がるのと同時に、
広告メディアを使えないものだから、
出演者自らが舞台に立ち、
SNSに情報を発信した。
映画の世界が一気に消費者に近くなり、
観客は自らが主体となって映画のヒットに貢献したいと感じた。
映画は与えられるものから、
消費者が参加するものに代わった。
アイドルの世界におけるAKBの存在のような劇的な変化が起こった。
「カメラを止めるな!」の登場は、
日本の映画の世界を少なからず変えるんじゃないだろうか。
大手の配給の作品でも、
監督や出演者が頻繁に舞台挨拶を行うようになったし、
場合によっては記念写真に一緒に収まることもある。
映画の世界は本当に身近なものになった。
ボブディランが登場し、
吉田拓郎の歌がヒットすることで時代の扉が開き、
誰もがギターを片手に自作の歌を歌うようになった。
多くの才能が生まれ時代を主導するようになった。
映画の世界も同じような現象が起きるんじゃないだろうか?
コメント/トラックバック
この投稿のコメント・トラックバックRSS
コメントする
トラックバック用URL: