作曲家、音楽プロデューサー。「カリテプリ音楽工房」代表。 1958年大阪生まれ。2004年『悲しい涙は流さない』(あべさとえ)、2006年『Deep Blue』(国土交通省「熊野川オリジナルソング大賞」)、2007年『幻のキャバレー』(メイ)、『誓い』(庄野真代)、2012年『ヒマワリ』(丸石輝正)、2013年『NHK BOSAI体操』、2016年『おともだち2000年』(京都府)など。
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NYの市街を歩いて意外に感じたのは、
菜食主義者に特化した飲食店がたくさんあることだった。
一説によると、
「ビーガンもしくはベジタリアン特化のレストランは140店舗以上あり、
その他にも多くの飲食店が、菜食対応のメニューを導入して」いるという。
アメリカにかぎらず、
欧米では菜食主義者の人口が急増しているようだ。
英国出身のデザイナーと話していたら、
かれの周囲では菜食主義者の数が肉食を上回っているという。
最新のライフスタイルでもあるようだ。
菜食主義者に特化した飲食店は日本には少ないから、
英国から友人が来たときは苦労しがちだ、とかれは言った。
仕方がないので、
完全菜食主義(ヴィーガン)から、
ヴェジタリアンにランクを一段階落とすのだとか。
卵とか乳製品を口にすることを自分に許すんだそうだ。
意識的に変動できるということは、
狂信的なイデオロギーの持ち主ではなく、
健康とか環境とかに配慮した、
現実主義者が菜食を選択している、
という意味なんだろうと思う。
肉食が地球温暖化の大きな原因の一つであることを、
マスコミはあまり報道しようとしない。
牛、羊、ヤギなど反芻(はんすう)動物が放出するメタンガスは、
二酸化炭素の50倍以上の温室効果を持っており、
大気中のメタンガスの2~3割がこれらの家畜の排出物だといわれている。
また肉牛を育てるには、
大量の植物性飼料が必要になり、
生産効率の悪さも環境にダメージを与える原因になっている。
環境破壊は、若い世代にとっては他人事ではないから、
欲望をぐっとこらえているのに違いない。
英国デザイナーも、自分も、
とりたてて肉食を好むわけではないが、
欧米の若い世代の禁欲に向き合うと、
心の片隅で罪悪感がうずきはじめる。
とくに日本人である自分は、
出汁の文化にどっぷり漬かっているから、
菜食主義者になるのは絶望的に難しい。
せめて一年一度くらいは断食をして、
禁欲の滝に打たれてみたいと思わなくもない。
どうせその後リバウンドがやってきて、
はしたなく飲み食いするのだろうけれど、
それでも何もしないよりもマシではないか、
とこの頃考えはじめている。
昭和のトマトは、
それほどおいしくなかったような気がする。
全体に水っぽく、
かおりが乏しく、
ぐにゃぐにゃと形が定まらないので、
大変食べにくかった記憶がある。
「意味が分からん!」
という感じだった。
ところが平成も後半になると、
高級なトマトが市場に顔を出し、
全体の水準が引き上げられたのではないだろうか。
今では冷やしトマトは、
居酒屋になくてはならない定番メニューになった。
ここで話はいきなり飛躍するのだが、
資本主義経済は格差を助長するばかりで、
弱者には恩恵がない、という批判がある。
たしかにそういう面もないではないが、
私の目には人類の生活水準は、
おぼつかない足取りではあっても、
少しずつ向上しているように映る。
地球全体で見れば、
絶対的な貧困は減りつつあるし、
暴力死の数は減少している、という報告がある。
何よりも人類の平気寿命が延びているではないか。
こういうことを言うと、
インターネットカフェ難民の存在とか、
子供の貧困率の数字を持ち出して、
がむしゃらに攻撃を加えてくる人が少なからずいる。
相対的な貧困が存在することはたしかだし、
それは解決されるべき問題ではあるが、
経済政策の課題というよりも、
背景にある孤独を解決しないかぎり、
お金をいくらぐるぐる回しても、
循環の輪からはじき出される人は救えない。
「芸人の末路哀れ、野垂れ死には覚悟の前」
と桂米朝は著書に記したものだった。(「落語と私」)
何も芸人でなくても、
個人が好き勝手にふるまえば、
生活苦と向き合うリスクから逃れられないし、
セーフティネットを期待するのであれば、
ある程度窮屈な思いをガマンしなければならいだろう。
大新聞を読んでいると、
この両方を一気に要求するような論調に辟易するが、
声が大きく、
無責任な発言をする人がいるから、
世の中が進歩するのかもしれない。
政治や経済のことは自分にはよく分からないが、
こうして居酒屋に来ておいしいトマトに出会うと、
世界は少しずつよくなっている、と信じたくなる。
7月12日(木)~18日(水)まで渋谷ロフトで開催されている、
「気楽な梅干しづくり教室」(主催:BambooCut)に参加しました。
Wisteria代表の藤野かおりさんが同行してくれました。
ありがたいことに会場のBGMに、
Less is more のライブ音源を流してくれています。
南紀の梅の産地は、
そのまま熊野古道に重なっていますから、
それほど違和感のない演出になっていると感じました。
それにしても渋谷ロフトで自分たちの音楽が流れる日が来るとは、
少し前までは想像もできないことでした。
BambooCutのみなさん、ありがとう!
そうそう大事なことを忘れていました。
生まれて初めて梅干しづくりを体験しました。
容器と完熟梅を焼酎で消毒し、
梅の表皮に細かい傷をつけ、
約20%の塩で漬け込む、
という単純な作業なのですが、
これが実に楽しい体験でした。
完熟梅一粒一粒のヘタを取り除き、
粗塩をまぶしながら手のひらで転がすうちに、
心の深いところから愛情が湧き出すのが感じられました。
手塩にかけた梅干しの子供たちは、
3週間くらいで漬け込みの工程が終わり、
来月の初旬には天日干しの作業が待っています。
なるほど、梅干しというものはこうやって出来上がるものなのか、
と感心することしきり。
都会で生活する人には新鮮な体験になるんじゃないでしょうか。
この三連休、まだ予定が決まってない人は、
渋谷ロフトを覗いてみるのも一興かも知れません。